『ディズニーありがとうの神様が教えてくれたこと』(鎌田洋、ソフトバンククリエイティブ)を読んでみた

心が洗われた、というのが第一印象かな。気分転換に軽い本を読んでみたかったので、丁度良かった。
ディズニーのおもてなしの心が素晴らしいなと。それに、出来すぎたくらいな良い話。
単純に良い話だと感動しながら読めば良い本だっ。

『論理的に考える力が見につく本』(出口汪、SB Creative)を読んでみた

この本はタイトルと内容がピッタリ合っていない気がした。前半はタイトル通りだが、記憶術などちょっと違う方向に話が行ってるようにも感じた。

人間は基本的に主観的にしか物事を捉えられない。その上、なんの根拠もなく、自分の考えが正しいとさえ考えている。そんな中、相手と分かり合うためには論理力が必要だ。論理力を身につけるには、自分の感情や意見を相手に理解してもらおうという他社意識が大事だ。

論理的な話には大きく2パターンある。最初に主張があり、その後具体例などを挙げ理由付して、最後に結論。もう一つは、具体例で始まり、それを抽象化して主張。

このパターンを意識しながら、論理的にしっかり書かれた短い文章を読んで論理力を鍛える。最適なのは新聞のコラム欄。朝日なら天声人語、毎日なら編集手帳だ。まず、見出しから話題を、その話題に対する筆者の主張を探し、その裏付けなどの論理的な構造を意識する。

基本的には、話す時も書く時も論理的であるか注意する。特に書く時は。

『人工知能に負けない脳』(茂木健一郎,日本実業出版社)を読んでみた

人工知能というキーワードが気になってこの本を読んでみた.ちまたでは,近い将来人工知能に多くの仕事を奪われる人がいるという話を聞いた事があった.では,どんな仕事,働き方をすれば良いのか??

人工知能プログラムが人間の知能を超えて進化を続けると,コンピューターはやがて自分で自分を改良できるようになっていく.これが人工知能の研究者たちをして「人類最後の発明」と言わしめる要因だ.「最後の」というのは,2つの意味が込められている.「もうそれ以上発明する必要が無い」と「人類が滅亡する」ということだ.ただ,人工知能と人間の知能は全く異なったもので,それぞれの得意分野があるようだ.例えば,人工知能は感情を持たず,ロジック・論理力だけに突出している.感情の面ではまだまだ人間にアドバンテージがある.リラックスして人間の脳をどんどん活性化しよう.

人工知能の仕組みと人間の脳の仕組みは全く無関係だ.例えるなら,飛行機と鳥ほど違う.これらは全く違う原理で空を飛んでいる.

人間社会の中にある格差の本質を追求していくとそれはお金の格差が元になっているのではなく,持っている情報やマインドセットの格差だった.

では,何が人工知能には負けないスキルなのか?1つには,コミュニケーション力だ.人間は同じ種同士の社会的な関係性,つまりコミュニケーション力で生き延びてきた.どんな人ともしっかりコミュニケーションを取れる人は曖昧さを持たせずに自分の意思をしっかり明確に相手に伝えることを意識している.

脳のドーパミンは無茶ぶりによって自分が越えられるかどうか分からないギリギリのハードルを越えた時にでる.脳に適度な負荷をかけることが良いようだ.また,データを蓄積しなくても結論がすぐに出せるというのが人間の強み.これが直感だ.人間は直感から導き出される結論が先にあり,人工知能はまず裏付けが先にあって最後の結論が出る.人間はこの直感を磨くべきた.

その時の自分の気分や直感を信じて物事を決めたり行動することを実践すべきだ.そして,自分の気持に素直に正直に「好き嫌い」を大事にしてみる.五感をフルに活用して感動することこそ人間の強み.この五感を鍛え上げていくには好奇心が必要だ.これもまた人工知能には追いつけない世界だ.

 

結局は人工知能と人間の脳は全く違うもので,人間の脳にしかできないことをどんどん磨いていくべきだということかな.

『なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのか?』(岩田アリチカ,すばる舎)を読んでみた

この本からは気になる文章を抜き出してみた.

 

・快眠できない人は,チャージ不足のモバイルデバイスと同じだ.

・睡眠の質が日中のパフォーマンスを決める.

・睡眠時間は決してロスタイムではなく,起きている時間に高いパフォーマンスを上げるために,絶対不可欠な充電時間だ.

・現在のビジネス社会で求められているのは,「どれだけの時間働いたか」ではなく,「どれだけの仕事をしたか」です.

・朝,目が覚めてから1日が始まるのではなく,夜ふとんに入った時,すでに翌日は始まっている.

・寝る前に「明日は何時に起きよう」と明確に意識して寝る.そうすると,目覚ましの前に自然とすっと目が覚める理想的な自然覚醒ができる.

・絶対に毎日の起床時間を大きくずらさない.休日も2時間以上の寝坊をしない.

・夕食・夜食は就寝の2~3時間前には終わらせる.

・人はしっかり目を覚まして作業できるのは,起床後12~13時間が限界.

 

どれも気になるコメントだった.

特に夜ふとんに入った時点で翌日が始まるという件は一番ドキッとしたかな.

『上達のコツ』(中山和義)を読んでみた

自分自身もテニスをやっている。しかも目標はトーナメントに出場して勝つことだ。何か上達のヒントがあるのではないかと考えこの本を手にとって見た。
まず、「試合終了の瞬間まで、「勝てる。絶対に挽回できる」と信じて努力を続けろ、その先に上達がある」と言う言葉にギクリと来た。負けている試合でなかなかこの気持ちになれない自分がいたが、負けている試合も次に繋がると思えば頑張れる気がしてきた。
上達のポイントは基本的な練習をいかに繰り返し正確に行うかということ、分かっていてもあまり基本練習をせずにゲームなどをやってしまっていることが多い。基本練習を通してプレーを無意識にできるレベルまで正確に繰り返しできるようにすべきだ。例えば、毎日5分でも理想のイメージで素振りを続けるなども効果的なはず。
自分の目標(理想)と現実のギャップを知るためにも自分の動画を撮ることは有効。面倒なのと恥ずかしいのとでなかなか出来なかったが、やって見ると案の定自分のプレーに驚いた。意味はあるな。

テニスに限らず何かを練習して行くと、上達度がまっすぐ上がるのではなく必ず止まったり、下がったりする「プラトー」という時期がある。これを知っておくことは大事。この時期は無理せず楽しむことが大切だ。
また、試合が終わったらその結果がどの様なものでも必ずそのことを振り返って自分を分析するのが大事。気づきをノートに書き振り返る。試合前に目標にしたことができたかどうかレビューしよう。

『毎日90分でメール★ネット★SNSをすべて終わらせる99のシンプルな方法』を読んでみた

毎日の生活でメール、ネット、SNSにかなりの時間を使っているなと感じた矢先、目に入ったこのタイトル。取り敢えず幾つかでも役立つことがあれば良いかと、あまり期待せずに読んでみた。
正直全部を90分で終わるかどうかはよく分からなかったが、気になるアイディアはいくつかあった。早速挑戦して見たいと思った物をいくつか挙げてみる。

●「ドロップボックス」でスマホの写真をバックアップ
●緊急時に備え、スマホの遠隔操作でリモートロックの機能を確認

●メールを日をまたがずに返信する
●始業直後にメールチェックと返信をせず、1~2時間仕事をしてから、休憩がてらメールする
●時間的に新しいものから返信する

Googleアラートを使って定期的に気になるキーワードの検索結果をチェック

まあ、幾つかは気になるアイディアを見つけたから、これを実践してみよー

『「学力」の経済学』(中室牧子)を読んでみた

巷に溢れる教育に関する思い込みには根拠の無いものが多いようだ。多くの日本人は教育を受けているわけで、その経験から根拠の乏しい自前の教育論を展開してしまう人も多くいる。そんな中、この本では「ランダム化比較試験」という信頼に足る方法で実験した結果を載せている。直感的にも理解できるものとできないものがあるが、信頼に足る手法での科学的根拠に基づく実験結果なので、個人的には信用している。
幾つかの例を見てみよう。

●教育投資への収益率は、株や債券などの金融資産などに比べても高い。

●ご褒美は、「テストの点」などのアウトプットでなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべきだ。

●「あなたはやればできるのよ」などとむやみやたらに子供を褒めると、実力の伴わないナルシストを育てかねない。子供を褒めるときは、「あなたはやればできるのよ」でなく、「今日は1時間も勉強できたね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子供が達成した内容を上げることが重要。

●もっとも収益率が高いのは、子供が小学校に入学する前の就学前教育だ。勉強だけでなく、しつけなどの人格形成や、体力や健康などへの含む。なぜなら、人生のはじめの段階で得た知識はその後の教育で役立つから。


この本では誤りと指摘されるような子育てをしている部分もあったなと気付かされました。